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紅茶の真面目なお話D  英国の紅茶  

(参考文献 「紅茶の世界」荒木安正著 柴田書店)
前回までのお話はいいでしょうか? 参考

で、前回の続きで「英国の紅茶」ってことですね?

学校の世界史の勉強の時間みたいな話になるんですが、わかりやすく簡単にお話しますね。(笑)

まず、オランダの「連合軍東インド会社」ってとこから・・・。

17世紀の初めにこういうものがあったわけですね。
で、何なのかというと、要するに、これが中国はじめ東方貿易の権利を一手に握ってるってことですよね。
オランダが当時は力があったってことですね。ですから、オランダを通してしか中国茶は手に入らなかったわけですね。
ところが、イギリスってのも力をつけてきて「イギリス東インド会社」なるものをつくって独自で中国交易ができるようになったわけですね。
そこで、お茶が大量に自国に運ばれるようになり「英国式紅茶」という話になるわけですね。
で、独自に交易をはじめて、「銀」で支払うわけですけど、国内の「銀」が足りなくなってきて「銀の代わりにアヘンじゃ駄目かねぇ〜?」なんて話で、後の「アヘン戦争」なんてもんが起きるわけですね。

で、もうひとつは、当時こういう事情で「イギリス東インド会社」には紅茶の在庫がたくさんあったわけですね。それは今のアメリカ合衆国が独立前のお話ですね。
「イギリス本国」からのお茶には、ものすごい税金(関税)がかけられていて高いものだったわけですよ。
そうすると、当然、いつの世の中にもいるんですねぇ〜、密輸で安く売ろうとする連中が。(笑)
こともあろうに・・・オランダから「密輸」して安く売ってる輩がいたわけですね。(笑)
そうすると、本国からの高いものは売れない、結果在庫になってしまう・・・。
それで、イギリス本国の議会で「無税でアメリカ植民地で処分する」という承認が出たわけですね。
そうすると、今度は今まで密輸でガッポリ儲けてた「いかがわしい貿易商」達が「イギリス製品ボイコット運動」などを始めるわけですね。
そこに、先進的なアメリカ市民が同調して「ボストン茶会事件」と俗に言われるものが起きて、「アメリカの独立戦争」へと突き進んで行くわけですね。

ざっと、200年弱の歴史を語ってみましたがよろしいでしょうか?<おいおい(^^;)
こういうざっとした歴史を頭に入れておいてくださいね。

当時は、中国から「緑茶」を輸入してたわけですね。
ところが、イギリス人にはあんまり受けが良くなかったみたいですね。
「緑色した茶葉」より「黒い茶葉」(それでブラックティーという話(説)もあります)の「発酵茶」の方が受け入れられたようですね。

それについて、説がいくつかあってですね・・・まず、「功夫茶(コングーチャ)」を元に改良して「キームン(キーマン)紅茶」をつくった。という説。

烏龍茶を進化させてつくった。という説。

どっちでもええことなんだと思うけど(笑)、祁門一帯が紅茶を産出するのに適していたことだけは事実のようですね。

で、イギリス人はこういう紅茶を飲んでいたわけですね。
そうこうしてるうちに、世に言う「産業革命」による「機械化、工業化」が進むわけですよね。
でも、多分・・・当時の中国人なんて、お天道様と一緒に起きてお天道様と一緒に寝るみたいな生活だったんじゃないのかな?
でもって、「そんなに慌てていっぱいつくらんでもええがなぁ〜」って感じだったんじゃないかな?

ということで、当時の急進国イギリスと中国では波長というかテンポというか・・・まったくと言っていいほど考え方やり方が合わなかったんじゃないかと思うんですね。
そこで、たまたまイギリスの植物学者で軍人さんがインドのアッサム地方で自生してるチャ樹を見つけて「あいつらと話しててもらちあかんから、自分たちでつくるべぇ〜!」なんて考えたわけですね。

ところが、お茶の生産技術なんて全然知らんからそれはそこ、調子いいこと言って中国人を連れてきて教えてもらったんじゃないでしょうかね。

さすが当時の大国イギリスですね。15年くらいでちゃんとやってしまうわけですよね。と言っても、筆舌に尽くしがたい苦労があったと思いますよ、当時のことですからね。私は、そのころまだ生まれてないし、そこを見てきたわけじゃないからわからんけどね。

そういうことで、インド、セイロンと「植民地政策」の中でイギリス紅茶が発展していくわけですね。
当時は、オランダも力があったからその植民地のインドネシアの紅茶もかなり流通してたそうですね。

これが一応のイギリス紅茶の発祥ということでしょうかね?
こんなんでええかな?夢や的にまとめてみました。

それでは、今回はこのへんで・・・。


ロシアの紅茶

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