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1.   「ゴールデンルール」について  

新鮮な水で沸かしたての熱湯で、ジャンピングがどうで、蒸らし時間はこうで、茶葉の分量は・・・。
という一連の「おいしい紅茶のいれ方」というよく「本」「雑誌」等に書かれていることですね。

私は、「無視」してるつもりも「デタラメ」だとも思ってません。それどころか、このいわゆる「基本」が元になって「自分流」が生まれてきたのだと考えています。
ただ、私はこの「ゴールデンルール」のままいれてもちっともおいしいと思わなかったので、「自分流」で飲んでるだけです。
そして、その「自分流」のほうが、「私」はおいしいと思うし、同じように「おいしい」と思われる人たちが増えてきた・・・というだけのことです。

2.   水について  

硬水とか軟水とか蒸留水とか、いろんなことを言われますが・・・。
基本的には、その人の「好み」ということでいいのではありませんか?
英国では「硬水」だからと思うのであれば、ミネラルウォーターを買ってきて紅茶をいれればいいだろうし、「蒸留水」がいいと思えばそうすればいいし・・・。
私は、「水道水」でいいと思ってるから「水道水」しか使ってません。
ただ、東京の場合は住んでいる建物によっては、とても飲めないような「水道水」もありますね。ですから、そういう時は「浄水器」を使ってみるとか・・・そういう工夫も必要かもしれませんね。
ということで、「私は飲める程度の水道の水」(「軟水」)です。

3.   ジャンピングについて  

ジャンピングは、しないよりした方がいい、させた方がいいと思う。(笑)
ただ、よくジャンピングするから、そのお茶がおいしい・・・?
つまり、ジャンピングの度合いとお茶の味の相関関係はあまり関係ないと思ってます。

たとえば、夢やのファーストフラッシュをティーパックに入れて飲んでも、やっぱりおいしい。(笑)
ですから、ジャンピング云々よりも、茶葉がおいしいものであればジャンピングの為に、高いポットを購入する必要性を私は感じませんし、みなさまにおすすめもしません。

4.   ゴールデンリングについて  

どんな茶葉を使っても、濃くいれれば「ゴールデンリング」ができます。
ただし、私には渋くて渋くて、私にはとてもおいしい紅茶だとは思えません。
それに、各銘柄の特徴を引き出すために紅茶を入れるときに、こんなに濃く入れたら特徴がわかりませんね。
その銘柄その銘柄で、特徴を引き出す入れ方が私は必要だと思います。

ですから、私は「ゴールデンリング」が出るほど濃い紅茶などほとんど飲みません。

ましてや、「ゴールデンリング」がおいしい紅茶の「証明」なんて私は信じてませんよ。
ただし、濃くて渋〜〜〜〜〜〜い紅茶が好きな人もいるはずですから、 そういう人たちにとっては、ひとつの「目印」にはなるんじゃないでしょうか?

5.   お湯の温度について  

「熱湯」でなければいけないのでは・・・?とよく聞かれます。
別に、「法律」で決まってるわけではないですから、どうでもいいんじゃないですか?(笑)
熱湯の方がいい人、そうじゃない人・・・と、いろいろいていいのだと思いますよ。

夢やで「低温抽出」をおすすめしてるのは、一部の銘柄です。
たとえば、ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、シルバーチップスだけの紅茶・・・と、いわゆるダージリン系の特別なものです。あと、中国茶ですね。

セイロン系のお茶に関しては、「熱湯では抽出するけれども、飲むときは冷めてきたものがおいしく飲めますよ!」というすすめ方をしています。

6.   蒸らし時間、茶葉の量について  

これも濃くて渋いのが好きな人、薄くて甘いのが好きな人といろいろいると思うのですよね。
ですから一概にどうこう言えないので、こういうお話にさせてくださいませ。
フルリーフ(大きい茶葉)の場合 ブロークン(小さい茶葉)の場合
ティースプーンに軽く一杯、2分。 ティースプーンに3分の2くらい、1分半。
これでちょっと飲んでみて、薄いと思ったら時間を30秒くらいずつのばしていく!
いくら時間を延ばしても濃さよりも渋さの方が強い茶葉であれば・・・。
スタートに戻って、ティースプーン1杯半くらいに茶葉を増やして、2分。
これも同じようにやってみてください。

どういうことかというと、長く蒸らしても紅茶の「コク」が出てこない茶葉はどうやっても渋みしか出てこないということです。
つまり、味の含有率が低いということですね。
ですから、茶葉を多めにして、紅茶の味を出して、渋みが出てくる前に抽出を終わらせる必要があるということです。

7.   紅茶の道具ついて  

どこどこのブランドのカップやポット、ティーコジー、はたまたメジャースプーンまで・・・。
いろいろと「どこのどういうものがいいのでしょうか?」という主旨のご質問のメールをいただくことがありますが・・・。
カップにしろポットにしろ、高くてきれいなものの方がカッコも気分もいいかもしれませんね。(笑)
でも、手元にあるマグカップと普段使ってる急須でも「おいしい紅茶」「たのしいティータイム」は過ごせますよね。
道具にこだわるのも悪いことだとは思ってませんが、高い道具でないとおいしく飲めないということであれば、それは・・・気分の問題であって、実質的には「味」にはなんら関係ありませんよ。

長い間、この業界に携わっていろんなお客様と接してますが、「日常生活」の中に「紅茶」を上手に取り入れていらっしゃる方は、あんまり道具にこだわる方はいらっしゃらないように感じます。
それこそ、急須とマグカップ!という感じですね。

カッコや能書きばっかりの方は、疲れるのでしょうかね?なかなか長続きしないようですね。

高いカップやポットを買うくらいだったら、その分いろんな茶葉を買って飲んでみた方がいいと、私は思いますよ。

お茶以外のことでも何でも結構です。メールでご質問下さい。お気軽にどうぞ!!