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紅茶の流通について

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1.   茶葉の種類と等級と茶園と価格等について  

茶葉の「銘柄」については、今の業界に中では、キャンディーをウバと偽って売るようなことはまず、あり得ないと思っていただいていいと思います。

2.   等級及び茶園について  

この件に関しては「デタラメ」もあります。
ですが、茶葉を見ても判断できませんから買って飲んでみて判断するしか仕方ありませんよね。

3.   価格との相関関係について  

まず、よくメールをいただくのが・・・
「同じ茶園なのになんで味や価格が違うのか?」ということです。
ファーストフラッシュやセカンドフラッシュに関してのことが多いのですが、同じ茶園なのにどうして味が違うのかということに関しては・・・。
これは摘み取られた時季、製茶された時季によって多少異なります。

価格に関しては、あくまでもその業者が買い付けた価格ですからなんとも言いようがありません。それに「オークション」という「競り市場」のようなところでは、ファーストやセカンドに「ご祝儀相場」みたいなものがあって必ずしも紅茶の味と比例しているとは言えないところもあります。

いい例が・・・
今年の(’99)セカンドフラッシュなどは、夢やでは2カ月くらい買い付けを延ばしました。
これを時季で最初に買った人たちは「これがセカンドかい?」という驚きがあったと思います。
このように、「時季」で必ずしもおいしいものが出てくるとも限りません。ですが、最初の、いわゆる「旬」のものなので「高い」です。ところが、2カ月も遅れて買い付けると時季外れですから、おいしいですが、「安い」とは言えませんが「高い」というものではなくなります。

最後にひとつだけ付け加えておきますが・・・
ファースト・セカンドフラッシュで、100g2000円前後のものが最近出回っていますが、本当においしいものは100g5000円前後します。これが相場です。
安いものが「偽物」なんていうことは絶対ありません。ですが、ほんとうにおいしいものはそんなに安くはありません。
紅茶業界の場合、値段と味の相関関係は・・・一概には言えませんが、安いものでおいしいものをさがすのは大変です。

4.   各お店ごとの価格差について  

同じ茶園名なのに価格がバラバラですよね。
これは、茶園名が同じでも品物が同じとは限りませんから仕方ないことですね。
それにもうひとつ重要な価格の要素として・・・。
包装資材代金及び「ブランド」という看板代金ですね。
もともと紅茶業界は「パッケージ商売」といわれる業界です。
どういうことかといいますと・・・たとえば、たとえばのお話ですよ!
中味が100円のものでも「過剰包装」といわれるほど「パッケージング」にお金をかけて、いわゆる「付加価値」を付けて1000円で売る!・・・というようなことですね。
現実に、今現在の業界でオリジナルの缶や袋等で包装しているところは非常に高いコストを強いられています。
当然、販売価格に含まれるわけですよね。
ですから、たとえば100g4500円のファーストフラッシュといっても包装の状態をも見て中味を判断することも重要になってきますね。
夢やでもこの価格で販売しているファーストフラッシュセカンドフラッシュがありますが、お買い上げいただいた方にはわかるように「過剰包装」はしてません。
もし、普通のお店のように「包装資材」を普通に使っていれば、夢やでも現在の価格では販売できません。
おそらく、100g8000円くらいで販売すると思います。
こういった事情もあって価格の差というものが生じているのも事実のひとつです。

結論として・・・価格差は、そのお店の勝手な事情ということでしょうか。。(笑)

と、まぁ〜いろいろ理屈をつけてみましたが・・・。(笑)

要するに、「そのお店の勝手!で、値段がついてる」ということでいいんじゃないですか?(笑)
だって、あきらかに、「あれは取り過ぎだろう?」というお店もあれば「あれは大丈夫かい?」っていうくらい安く売ってるお店もあるわけですし・・・。

買う側のみなさんが「よし!」と言えばたとえ高くても世間では通用するわけでしょうから。
私は、お金出して他のお店で買うことはありませんが・・・。(笑)

5.   紅茶の売価は高すぎる!(笑)  

「物価」というのは「根拠」がなければいけないと思うのですね。
ところが、私が言うのもなんですが(笑)、
この業界にはそれがないような気がします。
これとよく似た業界があります。それは「花屋」さんです。
ここもよくわからない価格設定ですよね。(笑)

「仕入れ」に対して「利益がいくらか乗る」というのが、一般的な考え方かと思うのですね。それも「適正な利益」がですね。

「古くなったら売れなくなる商品、捨てないといけない商品」というのがありますよね。
「生物(なまもの)」ですね。
こういうのは、仕入れに対して何パーセントという利益の計算ではなくてですね、最初は高く売るわけですね。そうして、半分売れ残っても利益が確保できるようにするわけですね。そんでもって、残りを安く売る・・・。
間違ってるわけではなく、ある意味「慣習」としてこういうやり方が残ってる業界も多いということですね。今は、ほとんどありませんが。
この業界もこういう慣習が残ってる業界「だった」ということも言えるかもしれません。
でも、これからは「適正価格」で売られることが普通になってくると思いますので大丈夫ですよ。

6.   大きな問題  

「慣習」的な問題が解決してもまだ大きな問題があります。
それが「過剰包装」です。

「付加価値」として考えられ、それが結果として「法外な」売価の設定になってしまっています。
こういう「付加価値」をつけることで、「話題性」を提供でき「より売りやすい」商品にできる!ということは、みなさんも容易に理解できることかと思います。

7.   今、考えなければいけない「環境問題」  

全部お話しなくてもわかってもらえると思いますが・・・。(笑)
「パッケージ」を「環境問題」抜きにして「売るため」だけで考えてる業界がどこかこの紅茶業界以外でありますか?ご存じですか?

ということです。
この「環境問題」に関しては、みなさんがそれぞれにお考えいただければいいことかと思います。

お茶以外のことでも何でも結構です。メールでご質問下さい。お気軽にどうぞ!!