数年前から何の業界でもそうなんですが、いわゆる「価格破壊」という言葉が流行ってきました。
言葉の意味なんてどうでもええのですが、要するに「安く売れ!」「安く買う!」ということですよね。
紅茶業界は元来、高い!というのがオイラの考え方でしてなんとかならんかと四苦八苦して考えて考え着いたところが今の10g単位での販売です。
一方で、この業界の人間が考えたのが「それなりの価格」。つまり、今まで5000円してたものを2000円で売るんだったら2000円で売れるものを仕入れればええじゃないか。ということです。
おいしいお茶を売ることが仕事であって、今までに貴重なお茶も含めてずいぶんといいお茶も飲んできたわけですよね。
そこで、安いお茶ばかりを売ることには多少の抵抗はあるわけですね、オイラとしては。
それならば、価格をそのままに量を少なめにしてなんとか我慢してもらおう・・・ということでこういう販売形態になってます。
どういうことがあっても今後、紅茶に限らずいろんな物が安くなるでしょう。
ファーストフーズのような業界の方がこういう時代の流れには敏感ですよね。どちらかといえば、紅茶業界も含めて体質の古いところ、インターネットもできんオヤジたちが社長をやってるような会社が多い業界は、おそらく大きくこの時代の流れに取り残されて、「安い物を安く、それなりに売る」というとんでもない間違いをおかすことでしょうね。
ところで・・・100円ショップ等で安い!と思って買ったんだけど後で良く考えてみると・・・そうでもないか?と思ったことはありませんか?
最近ではこういったショップ用に作られているものがありますから良く考えて買わないとかえって高い買い物をしてしまうこともあります。
オイラなどはお店で使う物などは、ついつい買ってしまうことがあるのですが、ガムテープ等のテープの類は安い分巻きが少ないしテープ自体も薄いように思いますね。あと、領収書等もつい買ってしまうのですが、これなどは文房具屋さんの方がかえって安かったりしますね。
おまけにもうひとつ。
洋服屋さんで最近バカ売れしてるところがありますが、アパレルの連中に聞いてみたところですね、こういう返事でした。
「安い?たしかに今まで2000円出してたものが500円で買える。そういう意味では安い。でも、品質と価格を比べた場合、あれはあくまで『適正価格』です。製造技術というか手間ということから考えれば、今まで西友とかで売られていたものと変わらないということです。Gパンでもオンスで考えればわかるでしょう?
ただ、セーターだけは他ではあの価格では絶対できません。あそこは、糸から染めてある。あれは立派ですね。」
と、そういうお話でした。そして、個人的な意見・感想でした。
で、紅茶の話に戻したいのですが・・・。
で、まあ〜、結局何を言いたいのかというとですね。
安くなるにも限度があって、極端に安いものは中身もそれなりでしかない。でしょうというお話です。
日本の場合は、紅茶は輸入物ですから、今後の円安ということから考えても安くすることはとても難しいわけ
ですね。
ヨーロッパの業者連中は非常に高い買い付けをします。日本の業者も高く買うことは出来なくはないでしょうがそんなに高いものを日本で売っても今の物価感覚では売れないでしょう?
ファースト、セカンドといえば5000円前後するものです。それが今は感覚的に2000円前後になってます。これは同じ物を売るという意味では・・・?どうでしょうね。
紅茶の場合は、今はまで・・・将来はわかりませんが・・・5000円のものはやっぱり5000円。500円のものはやっぱり500円なのですね。
結局、オイラがどんなにがんばっても今まで5000円で売られていたものを3000円以下で売ることはとても大変なことで難しいことなのですね。どんなにがんばっても3500〜4000円ってとこでしょう。
で、グレードをひとつ落とせば価格的には大丈夫で夢やも儲けがあるわけですね。(笑)
でも・・・高いものがおいしいという意味ではないですが、やっぱり違うわけですよ。
そこで、最近考えてるのは・・・「何煎も飲めれば結局同じ?」と単純な話にはならないけど・・・そういう要素も判断の材料に入れていただけるとオイラとしては大変有り難く思います、です。(笑)
お茶以外のことでも何でも結構です。
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