ここで、Gが・・・Fが・・・なんて等級や茶葉の名称等について語るつもりはありませんので。
そういうことは、どこにでも書いてありますのでそちらを参考になさってくださいね。
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茶葉の「銘柄」については、今の業界に中では、キャンディーをウバと偽って売るようなことは
まず、あり得ないと思っていただいていいと思います。
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この件に関しては「デタラメ」もあります。
ですが、茶葉を見ても判断できませんから買って飲んでみて判断するしか仕方ありませんよ
ね。
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まず、よくメールをいただくのが・・・
「同じ茶園なのになんで味や価格が違うのか?」ということです。
ファーストフラッシュやセカンドフラッシュに関してのことが多いのですが、同じ茶園なのにど
うして 味が違うのかということに関しては・・・。
これは摘み取られた時季、製茶された時季によって多少異なります。
価格に関しては、あくまでもその業者が買い付けた価格ですからなんとも言いようがありま
せん。 それに「オークション」という「競り市場」のようなところでは、ファーストやセカンドに
「ご祝儀相場」みたいなものが あって必ずしも紅茶の味と比例しているとは言えないところも
あります。
いい例が・・・
今年の(’99)セカンドフラッシュなどは、夢やでは2カ月くらい買い付けを延ばしました。
これを時季で最初に買った人たちは「これがセカンドかい?」という驚きがあったと思います。
このように、「時季」で必ずしもおいしいものが出てくるとも限りません。ですが、最初の、い
わゆる「旬」のものなので 「高い」です。ところが、2カ月も遅れて買い付けると時季外れです
から、おいしいですが、「安い」とは言えませんが 「高い」というものではなくなります。
最後にひとつだけ付け加えておきますが・・・
ファースト・セカンドフラッシュで、100g2000円前後のものが最近出回っていますが、本当
においしいものは 100g5000円前後します。これが相場です。
安いものが「偽物」なんていうことは絶対ありません。ですが、ほんとうにおいしいものはそん
なに安くはありません。
紅茶業界の場合、値段と味の相関関係は・・・一概には言えませんが、安いものでおいしい
ものをさがすのは大変です。
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「ブレンド」に関しては、この仕事に携わってる人間によって考え方はまったく違います。
私は、「ブレンド」そのものは好きです。ただ、みなさんにひとつ考えておいてもらいたいこと
があります。
よく、「どこどこの○○ブレンドはおいしくない!どこのブレンドがおいしいですか?」と聞かれ
ますが・・・。
よろしいですか?そもそも「なんでブレンドして売ってるのか?」といところから考えてくださ
い。
茶園物がこれだけ全盛を極めてるのに・・・。要するに売れ残ってる茶葉をなんとか処分しな
ければいけないという理由もあるわけですよね。
茶園物として販売したにもかかわらず売れ残ったからブレンドにして売る。
ちゃんと売り切れになってる茶園物もあるわけですよね?(笑)
やっぱ、残り物で「○○ブレンド」ってつくってもあんまりおいしくはないんじゃないかな?(
笑)
でも、そういう人間ばっかりでもないです!(笑)
たしかに営業上は上に書いたような事情もあります。ですが、みんながみんなそういうわけ
ではなくて・・・「ブレンドに命懸けてます!」って人間もいますよね。
これも「プロの腕の見せどころ!」ですからね。
じゃ〜、どこの「ブレンド」がおいしいのか?と聞かれても・・・わかりません!(笑)
「ブレンド」こそ好みの問題ですから、自分に合うものをさがすしかないと思いますよ。
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そもそも紅茶というのは、ブレンドが非常に難しいといわれています。
茶葉それぞれが抽出時間、温度とバラバラですからね。
で、「なんでブレンドせにゃいかんの?」ということは、営業上は先に書いた通りですね。
じゃ〜、みなさんはどうかというと・・・。たぶん・・・。(笑)
単品で飲むには・・・
@ まずい!(笑)
A 個性が強すぎる!
B 個性が弱すぎる!
だいたい、こんなとこかと思います。
@の場合・・・
まずいものはどんなにやってもおいしくはならないと思います。
AとBの場合・・・
強すぎるもの同士、弱すぎるもの同士も・・・あんまりおいしくはなりませんね。
では、どうやれば・・・?
ということで、一応「基本」的な考え方として。
あくまでも、基本的な考え方です!
個性の弱いものに対して、個性の強いものを1割ずつブレンドしていきます。
もちろん、いろんな方法があるし、いろんな考え方がありますからね。
あくまでも、基本的な考え方とやり方です。
なにか新しいものをつくろうとするときに、変化させるファクターをひとつにして他のファクター
は同じ条件にします。つまり・・・。
ここでは、お湯の温度とか時間とかですね。今、茶葉を変化させてるわけですからね。
とりあえず・・・「プロ」といってもやることは一緒です。こういう作業をコツコツと・・・延々と続け
るわけですね。組み合わせの問題ですからね。
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こんなものも「あってないようなもの!」です。(笑)
一応の「目安」「考え方」だけです・・・見た目の!表示ではありません。あくまで、見た目で
す。もう一度言います。見た目!です。ですが!見ただけではわかりません!(笑)
茶葉の色でいきましょうか?
@ 白
A 緑
B 薄茶
C 茶
D 黒
E ゴミ(茶葉以外のもの)(笑)
@〜B
いわゆる、ゴールデンチップス、シルバーチップスといわれるものですね。
これだけで飲んでもおいしいとは限りません!でも、こういうものがたくさんある方がおいしい
です。しかも、高い。(笑)
逆に、こういうものがちょっとしか入ってないのに高いのはおかしいと思いましょう!
C
これもゴールデンチップスです・・・と、ここではかんがえましょう。
D
必ずしも茶葉の硬いところでおいしくないとは言えません。こういうところも必要なんです。た
だ、こういうところだけで飲んでもちょっと・・・。
やっぱ、@〜Cが入ってた方がおいしいですね。
これも、値段の見分け方としてDばっかりで高いのはおかしいと思ってください。
例外というか・・・
アッサムに関しては、色だけで云々ということは私は考えていません。
アッサムはDが非常に多い。しかも、茶園物といっても@〜Cが 非常に少ないですね。
あと、セイロンのブロークンタイプも・・・。
フルリーフ(ホールリーフ)と違って見分けにくいですが、意識して見ると色が違うことがわか
ると思います。
黒っぽいものと茶色のものとあります。
茶園物などは、まず、茶色が多いです。
で、何を言いたいのかというとですね・・・
セイロンに関しては、黒いものでもいいんです。従来のセイロンの味というのは黒いものが多
いほど感じられます。特に、セイロンに関しては「嗜好」が極端に分かれるように思います。
今風の茶園物がいい人は茶色っぽい茶葉を買いましょうね。
昔ながらの・・・「これがセイロンだぁ〜!」って味。缶やペットボトルの紅茶を飲んだときの「と
って付けたような紅茶の味」ってやつですね。(笑)
でも、これはこれで「まずい!」ってこととは全然違ってちゃんとした「紅茶の味」でファンがた
くさんいますからね。
ですから、こういうのが好みの方は黒っぽいのを買いましょうね!
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国産紅茶に関しては、上の条件はまったく当てはまりません!
国産紅茶は、私の経験上では、見た目と実際が全然違うことが大変多いです。
ということで、飲んでみないとわかりません。
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紅茶を買って帰って、飲み終わる頃に最後の方に「屑」が残ってますよね。
あれはたしかに「屑」です。(笑)ですが・・・。
例えば、運搬の途中や家で飲んでるときに乱暴に扱ったりしたときに元々ちゃんとした形だ
った茶葉が「崩れた」ものですね。
たしかに、お店でこれのみ袋で売られていたら怒りますよね。(笑)
でも、みなさんが家で飲
むときは
なるべく最初から大きい茶葉と一緒に飲んでください!
茶葉は非常に壊れやすいものでして、袋に入ってるものを振るだけで壊れます。
ですから、普通に家で飲んでいても壊れて屑になります。そして、最後にこの「屑」だけ残っても 飲むのがいやになりますから(笑)、なるべく最初から大きい茶葉と一緒に飲みましょう。
もうひとつの理由はですね・・・。
ファーストフラッシュやセカンドフラッシュやシルバーチップスなどの「価格の高い茶葉」に多
いのですが・・・「産毛(うぶげ)」のような「起毛」があるんですね。
これが、非常にデリケートなものでして、輸入されて輸送されて店頭に並んで買って帰っ
て・・・という段階で、かなり破壊されます。
これは「屑」というより「粉」という感じです。
これをきれいに取り除いて大きい茶葉だけで見栄えがいいように売ってるお店を見かけます
が・・・これは、おいしいところを取り除いて売ってるような気がしますね。(笑)
こういう「粉」状のところも大きい茶葉と一緒に飲んでくださいね。
お茶以外のことでも何でも結構です。
メールでご質問下さい。お気軽にどうぞ!!